雨傘の進化に学ぶ集客力~当り前からの脱却に活路...

マーケティング
2012-06-09

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今年も節電が叫ばれる暑い夏がやってきます。ひとりの個人としては、冷房(気温)と消費電力、電気代に気が向いてしまいがちですが、最近では、「ゲリラ豪雨」も夏に忘れてはならない問題のひとつになりました。

都心にもゲリラ豪雨は容赦なく襲ってきます。都心では土砂崩れや洪水被害にまでは至ることは殆どありませんが、通勤ラッシュ時に豪雨が重なることがあれば、都市機能はマヒし、スーツなどの仕事着もダメージを受け、仕事に大きな支障が生じます。

2012年6月2日付けの日本経済新聞 地方経済面 東京 15面に、頻発するゲリラ豪雨により、首都圏で雨傘、雨靴の需要が急増しているニュースが報じられています。記事によれば、「松屋銀座本店(東京・中央)では軽量化した晴雨兼用の折り畳み傘などの売り上げが前年比2割増の勢い」、他の百貨店でも雨具の売れ行きが好調だと伝えています。

記事からは、ゲリラ豪雨が増えているという事実以外にも、雨具の売れ行きが伸びた要因をいくつか読み取ることができます。

ひとつは、傘自体が軽量化されており、晴れた日にも持ち歩くことが容易になったことです。売り場ではそれを可視化するために、「量りを置き、顧客が実際に重さを確かめられるようにしている」という工夫が実践されているそうです。微妙な重さの違いを、数値で敢えて見せるところに、現場の知恵が感じられます。

また、雨具は機能性が高まっていることと同時に、品質の向上も進んでいるようです。記事によれば、「晴雨兼用で遮光率が99%以上の生地を使った商品」や、強風、強雨でも壊れない頑丈なラインナップが充実し、消費者の選択肢が増えているのだそうです。単純機能の定番商品は、市場ニーズへの対応をおざなりにしがちです。結果、激しい価格競争に巻き込まれ、衰退していく商品が多く見られるのですが、雨傘においてはこの辺り、環境変化と顧客ニーズへのきめ細かな対応が感じられ、業界への信頼感も増してきます。

また、日頃から持ち歩くとなれば無視できないのがファッション性です。特に女性にとっては大切な要素でしょう。雨傘のデザインの進化はもちろんのこと、雨靴でもヒールがあるものなど、「一見して普通のパンプスと変わらないデザインの商品が増えている」とのことで、新たな需要の掘り起こしにも成功しているようです。

これら、自然環境の変化に対応するための進化から始まった、雨具業界の商品企画開発のポイントを探ってみると、この事例からは、製品を改良する際、強度、携帯性、ファッション性の3視点が考えられていたことがわかります。

急に天候が変わることへの対応策として、消費者が携帯性に優れた雨具を求め、さらに強雨と強風に耐える強度という需要を考慮した上でファッション性も追求。「服装に合わせて複数の傘を購入する」という需要の掘り起こしにも成功したというわけです。

さらに記事で紹介されているのが、その販売促進の取り組みです。「壊れたり古くなったりした傘を回収し、傘骨メーカーでリサイクルする」というビジネスモデルを実践し、新しい物を売り込むだけでなく、今使っているものを「リサイクル」として回収してしまうことで、買い替えのサイクルを早めることに成功しているというのです。

環境変化に伴う顧客ニーズ、価値観の変化に対応し、従来の定番、当たり前から脱却して新たな需要を生み出す。そして、川上から川下まで、きちんと導線がデザインされた雨傘販売。業界全体として、よい結果がでることは、ある意味で必然だったのでしょう。

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